Vol.45 正月号
五味 淨さん【茅野市】

シニアこそ愉しんで生きよう!蓼科高原の自然の中で暮らす

五味 淨(きよし)さんと敏子(さとこ)さんご夫婦は、蓼科高原の別荘地でリタイア後の豊かな時間を満喫しています。庭を訪れるリスや小鳥の姿に目を細め、スキーや家庭菜園などを心おきなく楽しみ、子どもたちや友人との交流も細やか。こんな憧れの暮らしも、実は、一日にして成らず。寒さのために築5年の家を建て替えるという選択を経ての今があります。

土地探しは管理の良さが決め手

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ご主人の淨さんは、元・農水省の研究所職員。奥様の敏子さんは元・小学校教員。茨城県つくば市に住まいを構え、一男二女を育てました。長男夫婦として両親と同居し、見送ってもきました。
スキーは指導員の資格を持つほどの腕前の淨さん。いずれは、スキーのできる土地でシニアライフを楽しみたいと願い、1年繰り上げてリタイア。八ヶ岳山麓の富士見町が両親の出身地で、幼いころから自身も馴染みがあり、今も多くの親戚が住んでいます。そこでこの周辺に土地を探しました。
1年掛かりの土地探しで、決めたのは鹿島リゾート「蓼科高原チェルトの森」の別荘地。「管理が常によく、冬期の除雪やゴミ処理も全く問題がない。別荘地は下水道がないところが多いのですが、ここは上下水道完備で、そこも譲れないポイントでした」
実際にこの地を訪れたのは、秋。赤々と燃えるような鮮やかな紅葉の景色を見て、ふたりとも一度にほれ込んでしまったのだとか。
「もちろん、子どもたちもここを気に入ってくれました。いずれ、ここを引き継ぐのは子どもたちですから、事前に相談しておかないと・・・」
淨さんによれば、実際、10年くらいで空き家になったり、手放されたりする別荘も珍しくないとのこと。思いを込めて建てた別荘も、子どもたちが使いもしないのでは、あまりに残念。子どもたちが大切にしてくれる物件であることも大切です。
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こだわりの家のはずが寒かった・・・

つくば市にある本宅は、断熱にこだわって建てました。その知識・経験を生かしながら、ハウスメーカーを選び、別荘を新築しました。
別荘のつもりが、蓼科の暮らしがあまりによくて、つくばの本宅には用事のある時だけ帰るようになります。リタイア2年目には、住民票も蓼科に移してしまいました。
ところが、冬、どうしても寒い・・・。
「甘かった・・・。蓼科は、マイナス20度近くになることもあるんです」
床暖房の1階でさえ、敏子さんは、電気マットを敷き、足元ヒーターをつけて台所仕事をする始末。
「家の中に温度ムラがあるので、あちこちに補助暖房をつけてしのいでいました。冷え性なので、どうしても辛くて・・・」

築5年の家をリフォームするか?ホクシンで建て替えるか?

雑誌等を見て気になっていたのがホクシンハウスでした。淨さんは、満州に住んだことのある両親から聞かされていたオンドルと同じ仕組みであることにピンときました。壁体内暖房による輻射熱のやさしい暖かさです。実際に諏訪展示場を訪ねて「わが家とは全然違う快適な暖かさ」に心を動かされます。
しかし、わが家はまだ築5年。なんとかリフォームで済ませられないものか? 相談してみますが、難しいものがありました。
淨さんの背中を押したのは敏子さんです。
「無理にリフォームしても、お金を掛けてこんなはずじゃなかったになりかねない。蓼科にずっと住むなら、思い切ってやりましょう」
実は、つくば市の自宅で大規模なリフォームを行い、「こんなはずじゃなかった」という苦い経験をしているのです。

道具を揃え、大工仕事に参加

ホクシンハウスへの建て替えは、住みながら壊して建て替えるという形で行いました。現場にずっといるようなものですから、「自分も手伝いたい」と、淨さんは道具を揃え、内装の造作を行いました。2階の造作はかなりの部分をやらせてもらったと胸を張ります。1階の窓には、つくばの家の庭から切り出したあんずの木の材でミニカウンターも付けました。よい意味で職人気質の棟梁とは、あつれきがないわけではなかったけれど、それは「現場監督の柳沢さんにぶつけました」と笑います。
こうしてわが家への愛着もひとしおの淨さんは、「ホクシンハウスのまわしものか」とよく言われてしまうそうです。家づくりの話を始めるとつい力が入ってしまいます。寒さや結露で困っている話を聞くと、ホクシンハウスを紹介し、工事に結びついたこともあります。
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300坪の畑とハウス1棟、楽しすぎる家庭菜園

敏子さんは茨城県坂東市の農家の出身。
「若いころは、農業がいやで、絶対やりたくなかったんです。教員になり、結婚してからは庭の草取りも姑様任せで・・・」
そういう敏子さんは、蓼科の暮らしで、がぜん農作業に目覚めます。今は夫婦二人で、約300坪の農地とハウス1棟を借りて、いろいろな作物に挑戦中。敏子さんが運転しやすいように、軽トラックは、オートマ車で、パワーウインドウも装備しました。
「自分で作った野菜や果物で料理するのがまた、楽しくて。ルバーブのジャム、ピーナツの酢漬け、野沢菜漬けなど、保存食もいろいろ作ります」
周辺では、ワラビやコゴミ、コシアブラなど山菜が採れ、庭にジコボウなどキノコも自生。気密外のクールパントリーだけでは足りず、マイナス60度の冷凍庫を置いて、自然の恵みを保存し、味わっています。
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家庭がしっかりしているから、今がある

ホクシンハウスに住まいして5年。今年も年末年始は家族がここに集まります。
川越に住むご長男は、車で2時間の距離ですから、冬場はよくスキーに訪れます。子どもたちがその友達を連れてくることも珍しくありません。
年末には毎年、淨さんがつくばの家に戻り、4人兄弟や親戚が集まって、恒例の餅つきをしています。
「子どもたちをしっかり育ててくれて、両親との同居もうまくやってくれました。だから、今も親戚とも仲がいいんです。家庭がしっかりしているから、今、心おきなく人生を楽しめるのだと思います」
悠々自適のシニアライフ、実は奥様の長年の功績が礎になっています。
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