vol.39 夏号
小山 秀一さん【長野市】

アクティブシニアは「人生、これから」 健康住宅に暮らし、地域貢献めざす

コミュニティマガジン「ほっとパル」(長野市及び周辺に13万5500部発行)を発行する株式会社アスク。その創業社長・小山秀一さんは、昨年12月、自宅をホクシンハウスで新築しました。野菜を先に食べるサキベジを推進し、健康の教室サキベジ・ラボやサキベジ健康住宅研究会など、持ち前のアイデアと実行力で多彩な事業を企画・運営する小山さん。まさにアクティブシニアのライフスタイルを実践しています。

ホクシンハウスを知ってからハウスメーカーを選んでほしい

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松代の緑濃い住宅地に、おしゃれなガーデンを備えて立つ小山さんのお宅。新築半年後の7月初旬にお訪ねしました。2016年にハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーを受賞したグリーンシードハウスであり、床下のエアコン1台で全館冷房できる壁体内冷房システムを搭載した家の第1号です。
「明日、うちで見学会をするんですよ。ホクシンハウスは冬暖かいというのは浸透していますが、夏の涼しさを体感してもらいたいと思って…」
半年前の冬にも小山さんは自ら申し出て、見学会を開催しました。一般的に住宅見学会だと入居前に行われるものですが、小山さんはあえて入居後、冬に1カ月程暮らした後の快適さや満足などを自ら伝えたい、という思いで見学会を申し出たのでした。小山さんの体験談は座談会の中で行われ、実際に住んでみてどうか、という重要な観点で、これから家を建てる人の参考になるものです。
「わが家の話をすると、それを自分が家を建てる前に教えてほしかったという人が何人もいる。見学会の座談会でも、他社で建ててから後悔している男性に『もっと積極的に見学会や勉強会を開いて、私のような事例が出ないようにしてください』とおっしゃって頂きました。ホクシンを知った上で他に頼むならそれもいいですけれど、知らないで他を選んでしまったら気の毒過ぎる。だから、できる限り情報を届けたい。住んでみての私の体験を何でもお話しするつもりです」
旧宅は築25年、終(つい)の住みかとして全面リフォームしてからわずか8年でした。解体前日、きれいに磨き上げ、夫婦で名残りを惜しんだといいます。普通はどうせ壊すのだからと掃除もしないところですが、小山さんのお人柄がしのばれます。それほど愛着のある旧宅でしたが、これからの夫婦の健康には代えられないと、解体新築を決行したのです。
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信毎で就職情報誌を立ち上げる

事業家としての小山さんの足跡をたどってみましょう。大学卒業後に就職したのは信濃毎日新聞社の広告部です。人材募集と販売促進が柱で、自由にやらせてもらえる環境で存分に活躍しましたが、13年後に退社します。   
3月に辞めると表明しても引き留められ、ようやく上司が聞き届けてくれたのが8月。その条件は「10月から出社しなくていいから、12月5日まで社に籍を置け」でした。その間の月給や賞与を独立資金にと配慮されたのであり、それほどの働きを認められていたということでもあります。
実際、退社の置き土産の形となったのが小山さんが立ち上げた就職情報誌です。大学生向けの就職情報誌は、全国規模のR社の独壇場でしたが、信毎でも紙面だけでなく、企業から集めた採用情報を冊子にして学生に配送しようと考えました。どうやって配送先の住所を入手するのか? 小山さんは高校を訪問して、4年前の卒業生名簿を入手することを考え付きました。さらに新聞紙上で、親御さんに就職情報誌の送付先を登録するように呼び掛けたところ、子どもの地元での就職を願って、多数の登録が集まりました。小山さんが先鞭をつけた事業は、長く大きな収益の柱となっていきました。

中小企業・個人店舗の力になりたい。35歳で広告会社アスクを創業

退社を決意した理由は「中小零細企業、店舗オーナーは販促・人材募集・社員教育をすべて一人でやらなくてはならないから志が高くても力を発揮しきれない。組織を離れた自分ならもっときめ細かくお手伝いできるのではないか」という思いがあったからでした。   
退社一週間後、昭和59年12月12日、株式会社アスクを創業。小山さんは弱冠35歳。 高校生向けの就職情報誌を発刊し、社員教育セミナーを立ち上げたのち、61年1月には主婦による口コミ組織を作ります。企業・店舗からの割引クーポンの作成を募りそれを封筒にセットして各戸訪問し、口コミで趣旨を伝えて渡します。主婦組織の反省会では、「こんなに若い社長で大丈夫かしら?」と心配されたそうですが取引企業・店舗数は順調に増え、「アスクファミリー新聞」として記事を掲載して新聞の形になります。
このころは、残間里江子さん(山口百恵さんを世に出したプロデューサー)を長野に招いてシンポジウムを開催するなど、イベントも精力的に開催しています。
やがてこの新聞は冊子となって、コミュニティマガジン「ほっとパル」に大きく育っていきます。現在、月1回の発行で、長野市内11万5500部、須高地区・中野・山ノ内・飯山1万5000部、千曲市5000部が無料で発行・配布されています。
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サキベジを推進して地域の皆さんを健康に

家族3世代を対象にした「ほっとパル」の発行を続けるなかで、小山さんが力をいれてきたのが、「サキベジ」プロジェクトです。
日本人の国民病ともいえる糖尿病を予防し、ひいては認知症や寝たきりを防ぐために、食・運動・コミュニケーションについての3つの習慣づけを啓蒙しようというものです。具体的には、①先に野菜をたくさん食べる、②毎日7000歩以上を歩く、③一緒に活動する仲間と関わりを持つの3つです。先に野菜を食べることから、サキベジと名づけられました。
平成27年8月には、アスク社内に事務局を置いて、サキベジ推進協議会(会長:加藤久雄長野市長)が発足。サキベジ・ラボとして会員を募り、医師や健康運動指導士、ダンス講師や書家、税理士など多彩な講師陣による健康教室を開催しています。会費は月2,980円。会員はまだ100人弱ですが、お友達紹介キャンペーンや無料体験会などで、会員倍増を期しているところです。
健康長寿をめざすサキベジの取り組みの一つとして生まれたのが、サキベジ健康住宅研究会。ホクシンハウスもメンバーになっており、サキベジの提唱者である内場廉医師(長野市国保大岡診療所所長)も、その住宅性能に注目しています。同研究会に協賛する関連企業のなかでも、小山さんは自らの健康のためにホクシンハウスを選び多くの人にも、その良さや効果を広く伝えようと力をいれています。
現在、サキベジ協力企業が増えており、広告会社としてアスクは、健康をキーワードに企業と地域住民をつなぐ役割を果たそうとしています。
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「人生これから」を創刊。アクティブシニアのために

創業から30年を経て「ほっとパル」を中心にアスクを経営する今、これからの30年(NEXT30)をどう展開するか。
「次の30年は地に足をつけ、地域貢献に尽くしたいと思います。高齢社会をいきいきと過ごすためには、高齢者自身の意識を変えることも必要です。余生を何もせず過ごすというより、生きがいとなるような活動をし続けること、活動できる場や活動できる健康な体があってこその幸せではないでしょうか。68歳の私自身にとっても、人生のリブート(再起動)です」
そう位置付けて、平成27年4月に創刊したのが、60歳以上のアクティブシニアのための情報誌「人生、これから」です。公民館、薬局などに配置されているのをご覧になった方も多いでしょう。無料で自由に持ち帰ることができます。季刊で、長野県北部に2万1000部発行されています。大きな活字でゆったりと組まれ、健康情報、健康住宅、サキベジレシピ、特殊詐欺、お墓のことなど、シニア必読の情報満載です。
広告会社として収入の柱となる「ほっとパル」と「人生、これから」は社員に任せこれから小山さんが力を入れたいのがサキベジ推進協議会。2周年の今年8月には、一般社団法人とする予定で、利益を会員に還元していくことができます。サキベジ健康教室をさらに充実させていくほか、現在、注目しているのが血糖値を下げる働きがあるとされるキクイモの栽培。会員で楽しみながら栽培し、ジャムなどに商品化したいと考えています。
古稀を目前に、アイデアと実行力ますます旺盛な小山さん。これからの活動に期待が膨らみます。
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