Vol.3夏号
西村誠さんご一家【東御市】

O-リングテストを駆使し、難病診療に取り組む

長年、総合病院で消化器内科の勤務医を務めてきた西村誠先生。多くの患者さんを診るなかで、西洋医学の限界を感じ、漢方や食事療法を含めた代替医療に目を向けてきました。とくに人間の感覚をセンサーとして用いるO-リングテストの研究が深く、自宅クリニックでの診療に役立てています。今回はO-リングテストの初歩をはじめ、人間の持つ自然治癒力、有害電磁波の影響とその防御法など興味深い話をうかがいました。

2本の指で輪を作り人間のセンサー能力を活用

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東御市にある閑静な分譲地「芸術むら区」。この南斜面に立つのが、自然療法研究所・西村クリニックです。実は1998年初頭に、紙に登場していただきました。西村先生は、その2年前に健康的な環境を求めて首都圏から信州に転居し、東部町町立ひまわり病院(現・東御市民病院)副院長に就任されています。ここで健康によい住宅としてホクシンハウスに着目し、新築したのが現在のクリニック兼自宅です。
西村先生は現在、小諸厚生総合病院の非常勤医として診療に当たるかたわら、自宅クリッニックを開業。O-リングテスト(バイ・ディジタル・O-リングテスト)を駆使して、主にがんと難治性疾患を対象に予約制自由診療(健康保険外)を行っています。
まずは、O-リングテストの初歩を実際に体験してみました。片手の親指ともう一本の指で輪を作る、これがO-リングです。もう片手で食べ物や携帯電話を指差し、O-リングが開きやすいかどうか、西村先生が筆者のO-リングを両手で開くようにしていきます。同じ力で指の輪を作っているのに、指差すものによって輪が開かないときと、力が抜けて輪が開いてしまうときがありました。最初は半信半疑でしたが、体験してみると確かに違いがあります。とくに携帯電話を指差したときは、意地になって輪を閉じていようとしても力が入らないのは不思議でした。
O-リングテストでは、人体にプラスなものに対しては輪が開かず、マイナスなものには輪が開くのが特徴。正しいやり方を身につければ食品や衣類、化粧品など身の回りのものをチェックすることができるそうです。
O-リングテストは、生体内の電磁気現象に対する感覚運動系の反応を活用したもので、いわば人間をセンサーとした検査方法です。大村恵昭先生(ニューヨーク医科大学予防医学部教授)が考案し、米国で特許を取得。日本バイ・ディジタル・O-リングテスト医学会は1987年に設立され、西村先生はこの学会の認定医です。

現代医学への疑問から代替医療を研究

西村先生は長年、総合病院の消化器内科で診療に当たり、各種消化器がんや慢性肝臓病などの多くの患者さんを診てきました。そのなかで現代医学の限界を感じ、漢方や鍼灸など東洋医学や民間療法などを研究するようになります。それらは代替医療と呼ばれ、科学的根拠が明確でない場合が多いのですが、経験的に効果の優れたものもありました。とくに、がん代替療法のゲルソン療法を学ぶためには、休職してメキシコへ半年留学もしています。西村先生は食事に注目したゲルソン療法を中心に、自然治癒力を高め、ライフスタイルを改善してがん細胞を不活化させる手法をとります。こうした流れの中で出会ったのが、O-リングテストであり、がんの部位や大きさ、医薬品や健康補助食品の個々人への適合性や適量まで判断することができるようになりました。
がんは早期発見早期治療といわれ、直径1センチまでに見つければ完治可能といわれます。O-リングテストでは、現代医学では発見できない小さながんも見つけることができるというのは驚きです。
一方、病気の原因がはっきりせず、治療は対処療法しか見当たらず、症状が慢性化して長引き、しかも痛みや辛さが人にはわかりにくい難治性疾患に対しても、O-リングテストで病気の原因や治療法を探索することができます。西村先生のもとには、神経痛や多発性関節炎、慢性関節リウマチ、慢性疲労症候群などの患者さんが訪れています。
O-リングテストでは、難治性疾患の異常部位には、水銀などの有害金属類の沈着、ウイルスや細菌の感染、微小血液循環障害が見つかることが多く、免疫系の要である胸腺機能も低下しています。そこで西村先生は胸腺機能改善、水銀排泄作用、抗ウイルス作用のある健康補助食品を用い、微小循環障害を改善するツボ(掌・足の三里・手の合谷)を刺激するなどの治療や指導をすすめていきます。
代替医療は保険診療の対象にはならず、西村先生のクリニックも自由診療です。現行の保険制度では混合診療が認められていないので、勤務先の病院では保険診療です。
「片目で、あるいは片手を縛られて診療しているようなじれったさはあります。しかし、代替診療を知ることで患者さんを診る目や病気への理解が深まり、保険診療にも生かされる部分があります」
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健康に生きることが難しい時代

栽培機器の販売が軌道に乗り、「田中きのこ苑」という名称を「田中技研」に改称。それまで開発・設計だけで、製造は外注していましたが、長男の芳文さんが製造部門として現在の工場を建設。同時に、芳文さんは瓶詰め機の営業に全国を飛び回り、販路は北海道から九州にまで全国に広がります。
 さらにキノコの栽培技術は進み、エノキでは当初1瓶100グラム程度の栽培だったものが、今では250グラムも収穫できるようになっています。同時に、栽培の大型化が進み、生産は企業に集約されていきました。企業や工場によって機械の仕様の細部が異なり、部品等から設計・製造するようになったのも、芳文さんの代からです。機器の種類も約12に増えています。台湾、韓国などからの受注もあり、現在は日本の大手企業の工場進出に伴い、北米へ輸出する大規模生産ラインの製造に追われています。
 「中国のきのこ生産量は年間1200万トン、日本は40万トンです。これからは中国が巨大な販路ですが、同時に価格競争やコピー製品の脅威にもさらされます。老舗として技術には自信がありますが、これからが正念場」と、現社長の芳文さんは気を引き締めています。
 芳文さんの3人の子息のうち、長男・健さんは社長の右腕として田中技研で活躍。次男・敏(さとし)さんは、田中家の別会社でトマトの水耕栽培(年間250トン生産)を担当しています。週に一度は、家族・親族がこのお宅に集まり、賑やかに食事をするという田中さん一族。いまどき珍しいほど仲がよいファミリーですが、一方で、「会社を同族で固めてしまっては、企業は伸びません。従業員からも経営幹部を選んでいくつもりです」と芳文社長は語っています。
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電磁波の影響を考えた携帯電話の使い方

電気製品からはどれも電磁波が出ています。電子レンジやIH調理器からは強い電磁波が放出され、この10年で急速に普及した携帯電話や電子機器からも大量の電磁波が放出されます。現代人は「電磁波のスモッグの中で暮らしているようなもの」なのです。
まだ歴史が浅いために、人体への悪影響が疫学的に確認されたわけではありませんが、電磁波は刺激作用と熱作用を生物に及ぼしますから、長期間、強い有害電磁波にさらされかねない昨今、どのような健康被害が顕在化してくるでしょうか。すでに不定愁訴的な症状の電磁波過敏症が取沙汰されていますし、西村先生は診療を通して、電磁波が免疫機能の向上を阻害することを経験してきました。
電磁波の影響を避けるためには、できるだけ電気機器を使わない、近づけない暮らしをすることです。テレビやラジオなども使わないときは、できるだけコンセントからプラグを抜いておきましょう。そうはいっても、長時間、パソコンに向かわないと仕事にならない人はどうするか。西村先生にとっておきのアイデアを教えていただきました。アルミニウムの丸いパイプまたは、プラスチックか木の丸い棒にアルミ箔を巻いたものを用意し、これをデスクトップ型ではキーボードの後方に接して、ノート型では画面とキーボードの間に設置します。電磁波はパイプに吸収されて、左右の軸方向に放射されるので、正面でキーボードを操作する人への影響が抑えられるそうです。
携帯電話を肌身離さず持ち、夜も時計代わりに枕元に置く、そんな生活も要注意。2メートル以上離れるか、必要のないときは電源を切っておきましょう。西村先生のO-リングテストによれば、本藍染めの布で包めば有害電磁波の影響がかなり軽減され、生地や包む枚数によっても効果は異なってくるとのことです。
 ただし、これらは、人によりかなりの個人差があるのも事実のようです。
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