Vol.8秋号
長橋さんご夫婦【飯綱町】

太陽エネルギーを活用して自然体で楽しむエコライフ

高校の教員として県内各地を転勤してきた長橋さんご夫婦は、飯綱町の自然や人情にほれ込み、ここを永住の地に。家を建てるに当たっては地元企業のホクシンハウスを選ばれました。暖房機一台で家中暖かく均質な温熱環境のもと、太陽熱利用のお湯取り、加えて太陽光発電を搭載。長年の念願だった自然エネルギーを活用した暮らしを続けています。また、趣味の木工を生かして、コツコツと室内外の造作や家具をこしらえて楽しんでいます。

太陽の恵みを活かしてお湯取りと発電

vol8_ph01
牟礼駅にほど近い旧三水村(現飯綱町)付近は、なだらかな丘陵地に豊かな田園風景が広がり、南東に菅平高原、西に飯綱山が見渡せます。松本出身の長橋学さんはこの地にある県職員住宅に住んだことがご縁で、飯綱町にマイホーム建設を決めました。景観の豊かさとのんびりした雰囲気が特に気に入っています。「なにより暖かい家がほしい」そう願った長橋さんが訪ねたのは、地元の企業として評判が耳に届いていたホクシンハウス。高い評判に加えて、モデルハウスで感じた心地よい暖かさに納得して、あちこちのハウスメーカーを検討することなく契約を結びました。
「FBソーラー」は屋根の上のソーラーパネルでお湯取りや暖房をしますが、長橋さんにはこれは外せないものでした。松本にある実家では、40年以上も前から屋根に温水器を設置して、太陽熱を利用しています。ただ、年間の日照時間に恵まれた松本と異なり、飯綱町ではどのくらいお湯が取れるのか不確定な部分はありました。太陽熱を利用するからには、これからは発電というわけで、発電パネルも屋根に搭載しました。2005年8月に入居して、今4年目を過ごしています。発電分が消費電力を上回ると自動的に売電できる仕組みで、結果的に夏の間は、電気料金が掛かっていません。むしろプラスになっています。お湯取りも十分なので灯油代も掛かりません。
一方、冬場は日照が少ないため、お湯取りと発電はやや低調となり、灯油式の床下暖房機はごく緩く運転し続けています。補助暖房として薪ストーブをたいており、輻射熱のやわらかな暖かさが心地よく広がります。
飯綱町はリンゴの産地として有名なところ。リンゴ農家から剪定材を譲り受けて、ご主人が薪を作ります。薪ストーブには不可欠な煙突掃除も「屋根に上らず、下からできるので、毎年自分でやっています」
vol8_ph02

もっと自然活用を 家を自分仕様にする楽しみ

「自然のエネルギーを使うということでは、もっとやりたいことがたくさんあって」と長橋さんは言います。「現場監督の金子さんや内山棟梁にお願いして、ときには私も手を出させてもらって、わが家には少々細工がしてあります」
 たとえば、1階から3階まで壁内に通したパイプ。3階までの吹き抜けがありますが、薪ストーブの暖気を床下の暖房にまわせないかと目下検討中です。
 雨水利用も検討事項です。現在、雨どいは4カ所に下ってきていますが、これを一つに集めて利用しようと考えています。
 このように自然の力を活用して、無駄のない暮らしをしたいというのが長橋さんの流儀。ただし、現在は夫婦そろって高校教員であり、部活動の顧問も務めています。ご主人はサッカーの現役選手としても活躍中。ホームチームの他、50歳以上のゲームでは主力選手となり、まだまだ家に費やす時間がありません。「あと10年くらいしたら、わが家はぐっと変わっていますよ。時間の余裕ができたらやりたいアイデアは、いっぱいあるんです」
vol8_ph03

必要なものを必要なサイズで木工制作する

長橋邸は傾斜地に建つ3階建て。道路に面した2階に玄関があり、1階を地下室として使用して、ここに全館を暖める暖房機をおいています。同時に1階は長橋さんの木工工房。さまざまな道具がところ狭しと並び、庭に面した1階の戸外まで道具や材料が溢れだしています。
「必要な道具を集めるうちに、こんなになってしまって」と頭を掻きます。
もともと木工制作が趣味だったのですが、それに弾みがついたのは新居の完成。「必要なものを必要なサイズでほしいと思ったら、自分で作るのが一番ですから」
これまで下駄箱やリビングの物入れなど、自分でコツコツと手作りしてきました。山のロッジ風の家の外観に合わせて、素朴な味わいが漂います。
新居建築で出た端材は、そっくり貰って、今も少しずつ役立てています。たとえば、リンゴの形に上部をくり抜いたごみ箱や、花台、小さな椅子などは端材だけでできています。そのほか、不揃いな端材を余さず、いろいろなところのパーツとして組み合わせて使っています。
vol8_ph04

vol8_ph05

vol8_ph06

手作りのドッグラン いずれ別棟の工房を

vol8_ph07
娘さんが独立し、夫婦二人の生活となった長橋家に賑わいを添えるのが2匹の愛犬。ボーダーコリーのリンと、アメリカンコッカスパニエルのレンです。何と2匹のためにドッグランまで作ってしまいました。
「草が生えて困るので、どうしたらいいかと考えて。犬が走り回れば、草が生えにくくもなりますから。ウサギかヤギならもっといいのでしょうけれど(笑)」
いずれは離れの工房を手造りしようというのが長橋さんの夢。工房を別棟にして、心おきなく木工に没頭しようというわけです。
「家は建てて終わりではなく、自分の気に入るように造っていくのが楽しみです」と長橋さんは語っています。
vol8_ph08