Vol.5新年号
島田弘英さんご一家【高山村】

人に優しいホクシンハウスで 循環器科の専門医がクリニックを開設

昨年12月6日、高山村に島田内科クリニックが新規開業しました。循環器科の専門医として長年、厚生連篠ノ井病院や県立須坂病院で診療を続けてきた島田弘栄医師が、患者に身近な「かかりつけ医」を目指して開院したものです。8年前にホクシンハウスで新築した自宅の快適さに惚れ込み、患者さんにも職員にも快適な医院建築として再び、ホクシンハウスを選んでくださいました。

「こうなる前に診たかった」その思いからクリニック開業

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循環器科とは、心臓を中心にした診療科で、虚血性心疾患つまり狭心症や心筋梗塞などを主な対象にしています。大病院で勤務医をしていると、救急はもちろん外来でもある程度、病気の進んだ患者ばかりを診ることになります。胸の痛みに苦しむ姿を前にするたびに、島田先生は最善の処置をとりながらも「こうなる前に診たかった」と思わずにはいられませんでした。
「患者さんは危なくなってから病院に飛び込んできますから、どんなに手を尽くしても助けられないこともあります。助かっても手術など体に負担の大きい治療が不可欠なことも少なくありません。突然の発症に見えますが、じつは数週間前からなんらかの兆候はあったはず。早く気が付いて、気軽にクリニックを訪ねていれば、違った結果になっていただろうと悔しく思うことが度々ありました」
また、なにより虚血性心疾患は、動脈硬化や高血圧などを適切にコントロールすれば発症を未然に防ぐことができる生活習慣病なのです。普段から「家庭医」「かかりつけ医」に健康状態を把握してもらい、生活習慣改善の指導や、適切な薬物治療を受けていれば、大事に至らずに済む場合がほとんどだと島田先生は話します。「こうなる前に診たかった」という思いを形にして開業したのが島田内科クリニックです。生活習慣病予防に目を配り、もちろん、循環器科だけでなく、内科一般や小児科も守備範囲にしています。

お年寄りも幼い子供もFB工法なら安全で暖かい

島田先生は、8年前に自宅をホクシンハウスで新築し、その快適さをずっと実感してきました。家中どこへいっても均質な温度、しかも不快な風を感じさせない包み込むような輻射熱の暖かさは「もう他の家には住めない」と思えるものでした。 クリニックでは、患者は診察や検査の際に衣類を脱ぎます。患者さんに寒い思いをさせたくないのはもちろん、急な温度の変化は虚血性心疾患や脳血管疾患の引き金になりかねません。かといって、平屋で床面積60坪のクリニックを従来の暖房で暖めるのはコストが掛かりすぎる上、どこも温度が均質というわけにはいきません。現在、床下のエアコンで、院内全体を半袖で過ごせるほどの室温に保っています。 「患者さんに快適に過ごしてもらえる環境。職員が気持ちよく働ける環境。そう考えると、ホクシンハウスが一番だと思いました」と島田先生は話します。
84歳で亡くなられた島田先生のお母様は、旧宅では、各部屋にファンヒーターを置く個別暖房の部屋で暮らしていました。お母様はもともと寒がりな方でしたので、ファンヒーターにかじりつくように近寄ることもあり、服が焦げてしまったこともあったそうです。4人の子供の子育てに忙しい奥様が、じっとお母様のそばにいるわけにもいきません。
「ホクシンの家に引っ越してからは、暖房機の危険がないので、本当に安心しました」(奥様) クリニックには、お年寄りの方も、幼い子供の患者さんも大勢いらっしゃいます。FB工法は暖房における安全管理という面でもクリニックに最適です。
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誰にも親しみやすく使いやすい医院建築

ホクシンハウスには、一級建築士が揃っており、設計施工を一貫して手掛けるのが通常ですが、今回は島田先生の友人の紹介で、千葉県船橋市の鈴木晋設計室が設計を担当。ホクシンハウスの渡辺専務は「当社設計と限定するより、お客様のご都合が優先です」と話します。鈴木さんは、「FB工法は初めてで、勉強しながらやらせていただきました。一般住宅と異なり、多数の人間が出入りするので、断熱性気密性を守りながらどの程度換気するのかが工夫のしどころでした」。
インフルエンザ等の患者さんを隔離するため感染待合室を設けていますが、ここは強く強制換気を行い、寒さ対策には床下の暖房機から特に暖気が来るようダクトを配置。これは、島田先生の自宅で寒がりのお母様のために試みた工夫が生かされています。
鈴木さんは島田先生の診療スタイルを聞き取り、先生や看護師が効率よく動けるシンプルな間取りとしました。暗くなりがちな廊下は広くトップライトからの光で明るく照らされて待合室に続きます。奇抜なデザインを好まない島田先生のご希望があり、誰にも親しみやすい医院建築となりました。県産材を使い、環境保護にも配慮しています。
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まずは禁煙から始めて健康寿命を伸ばそう

「喫煙は百害あって一利なし」といわれますが、心臓の血管にも喫煙は大きなダメージを与えます。 「40代50代で病院に搬送されてくる人の中には、1日40本60本と吸うヘビースモーカーが珍しくありません。30歳代なのに心臓ボロボロ、血管年齢は70歳くらい、カテーテル検査をしてみれば血管が数珠状になっているという愛煙家もいました」
加齢とともに血管が弱くなるのは仕方がないことですが、若いうちから喫煙でリスクを背負うのはいただけません。専門医として禁煙の大切さを力説する島田先生ですが、実は以前、ご自身も喫煙していたそうです。まさに紺屋の白袴、医者の不養生といいましょうか。喫煙のみならず、生活習慣全般に「頭でわかっていても、変えられない」ところが厄介なのです。島田先生は、子供が生まれてからは、子供にタバコの害が及ぶのを畏れて、家の外でタバコを吸う「ホタル族」に徹していました。あるとき、ベランダでタバコを吸っていると幼い娘が父の後を追ってきます。そのいたいけない姿を見たときに「自分のみっともない姿」に気が付いて禁煙に踏み切ったそうです。
クリニックの運営が軌道に乗ったら、いずれ禁煙外来も視野に入れているという島田先生。保険適用の禁煙補助薬もありますが、何と言っても本人の意思が大切なことには変わりはありません。喫煙者の心がわかるだけに患者のモチベーションを高める指導が期待されます。
「全国的に見ても長野県は、長寿で健康なお年寄りが多いところです。PPK(ピンピンコロリ)の長野県といわれるほど、亡くなる直前まで元気な方も多いです。その健康寿命を全うできるように、予防を第一として患者さんとともに歩んでいきたい」と、島田先生は新規開業の抱負を語っています。
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