ポンちゃん通信 Vol.23夏号
2005年8月10日 発行
家づくり現場リポート[柄澤邸]の巻
スタイリッシュ・モダンを極める若い感性が息づくシンプルな家

若い感性が息づくシンプルな家
 長野市北部の閑静な住宅地に、柄澤祐樹さんのお宅はあります。6歳と4歳の二人のお子さんを育てる若いファミリーながら、そのお宅はスタイリッシュそのもの。白を基調にシルバーとガラスで構成した室内は、高感度なホテルの一室のよう。まさに非日常的な空間とでも呼びたくなるようなたたずまいです。しかもこれはデザイナーズハウスではなく、柄澤さんご夫妻のご希望を具体化していったもの。現場監督や棟梁も年齢が近いこともあり、柄澤さんご夫妻の感性に共感しながらの家造りとなり、ホクシンハウスのテイストにも新しい一頁が生まれました。

白いピアノ、白いソファ
image 「時々、黙って我家の写真を撮っていかれる方があるんですよ。声を掛けてもらえれば、家の中まで見せて差し上げるんですが・・・」
奥様の柄澤茂美さんはそうおっしゃいます。白い壁に赤みを帯びた屋根、舞台のようにすっきりとしたウッドデッキに広い芝生の庭。シンボルツリーとしてヤマボウシが涼しげに葉を広げています。
この外観から想像される以上に、内部はさらにスタイリッシュ。壁や天井は白一色の思い切りのよさ。窓のサッシ部分も額縁のような木部をつけず、クロス巻き込みですっきりと見せています。木製のドアは白味がかった色に仕上げられ、シルバーのラインがデザイン性を高めています。掛け時計もシルバーのメタリックなものを選んでいます。
対面キッチンのワークトップはさえぎるもののない全くのオープンスタイル。キッチン収納、テーブル、リビングのテレビボードは半透明ガラスのテイストでまとめられています。そして、白いピアノに白いソファ。この空間に控え目に配された観葉植物のグリーンが、いきいきと新鮮な印象です。情報誌で見る「非日常」あるいは「異空間」という言葉が踊る高級ホテルの一室のよう。小さなお子さんがいらっしゃるなんて信じられない。しかも大変きれいに保たれており、入居されて1年近くが経とうとしているなんて信じられない・・・。

白の効果を生かした空間づくり
 「よく白は疲れるのではないか、汚れるのではないかといわれますが、むしろ、白ですっきりとまとめた空間は気持ちが落ち着きます。建築中、クロスを貼る前より貼ったあとのほうが、広く感じました。これが白の効果だなと実感しました。同じ明るさでも、壁や天井が白いと、ぐっと明るく感じます」
そういう茂美さんは短大の生活造形学科で学び、インテリアにはご自分のポリシーをはっきりと持っています。内装に関して、イメージ図を描いてスタッフに意図を伝えることもお手のものでした。
「白は汚れてもすぐわかるから、すぐ掃除ができて、薄汚れてくるということがないんです。子供たちも言ってわかる年齢になりましたから、あまり無茶な汚し方はしません。子供にあまり神経質に汚すなというのもかわいそうですから、少々汚れても私がその分、がんばってきれいにすれば済むことだと思っています」


70社以上を比較検討してホクシンに決定
 茂美さんの住まいへのポリシーの一番の理解者はご主人の祐樹さんです。お二人の意見にずれはなく、「白なら白で、妥協せずにやろう」とご主人の祐樹さん。
 幸い、現場監督や棟梁も柄澤さんご夫婦と年齢が近いこともあって、白を基調としたスタイリッシュ・モダンな家造りに共感。基本がはっきりしているだけに、ホクシンのスタッフにとってもやりがいのあるお宅となりました。
じつは柄澤さんは、白を基調とした内装を徹底するだけでなく、その前に施工会社選びも徹底。ホクシンハウスと契約するまでに、70社以上のハウスメーカーを比較検討しています。家を建てようと志したのが平成13年1月。それから3年近くを費やしました。当初はご両親との二世帯住宅を検討しましたが、ご両親は近所で元気に住まわれているので、核家族の家に決定したという経緯もあります。
多数のモデルハウスを見れば見るほど、営業マンの話を聞けば聞くほど、頭のなかが混沌としてくる・・・家を建てようとした人なら誰でも経験があるところですが、柄澤さんは施主さんのナマの意見を重視。これはと思ったハウスメーカーでは、必ず、すでに住まわれている施主さんを訪問させてもらい、話を聞きました。ホクシンハウスでも、完成展示会を別にして4〜5軒のお宅を訪ねています。
「地元で信頼を得ている企業ということが高ポイントでした。たくさんの施工会社を比較したおかげでわかったことは、以前はホクシンハウスは(価格が)高めという印象でしたが、これだけの部材を使い、これだけの技術で造り、あとのフォローを考えたら、これだけの価格は当たり前ということです。むしろ、リーズナブルだという確信を持てたのがよかったですね。自分の選択が、高かったのか安かったのかわからないのは嫌ですから」(祐樹さん)

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既製品を使って低コストに
カタログだけでなく実物を検証
柄澤邸のスタイリッシュな印象から、さぞや特注や別注、輸入高級品を使っての贅沢な家づくりかと想像してしまいます。ところが伺ってみると、リビングのポイントとなっているテレビボードは家具店で求めた既製品をはめ込んだもの。乳白色のガラス扉を効果的に使ったキッチン収納も既製品で、特注でもシステムキッチンでもありません。あらかじめ家具を探し、キッチンなどは収納にあわせて寸法を調節しました。既製品の乳白色のガラステーブル、白いレザーの椅子と見事に調和して、まるで住宅設備のモデルルームのようです。8人がけのテーブルは普段は縦に配置して、一部をカウンター下に入れてスペースを広く使い、ご両親との食事などの際には、横に配置して多人数に対応。伸張式のテーブルではないのに、このフレキシブルな使い方はさすがです。
 また、43インチのプラズマテレビの両脇には、天井までの収納があり、これも白味がかった木にガラスを配したしゃれたもの。これも扉だけが特注品で、収納そのものは大工仕事で造りつけてコストダウン。
 家具やキッチン設備などは、カタログだけでなく実物を見て決めてきました。東京の高感度な家具店や水戸のショールームなど、ご主人の祐樹さんは家族を車に乗せてフットワークも軽くひとっ走り。遠出は少しも苦にならず、家族レジャーを兼ねて家具店やショールーム巡りでした。
「彼一人で出掛けるということがない人なんです。必ず家族と一緒。だから、家具や設備を選ぶのも、とても楽しかったです」(茂美さん)
「キッチンのフードひとつだって、こだわって選びたいじゃないですか。施工会社によっては決まったメーカーからしか選べないところがありますが、ホクシンは、いろいろなメーカーの製品を自由に使わせてくれるところがいいですね」(祐樹さん)

最近流行のデザイナーズハウスやデザイナーズホテルは、建物だけでなく家具什器までもデザイナーが同じコンセプトのもとに手掛けています。同様に柄澤邸も、家具や照明まで最初から計算に入れた上での家づくりでした。しかも基本コンセプトがずれないので、不要なものが持ち込まれることなく、家の中はすっきり。小屋裏や地下室など収納が多いので、室内に物を出して置かずに済むのもホクシンならではです。
納得の家づくりをされた柄澤さんに、これから家を建てる人のためにあえて「後悔したこと」を伺ってみました。それは南側の窓をローイーガラスにすればよかったということ。北側はローイーガラスですが、南側はコストダウンのため普通のガラス。焼け込みも結露も防ぐローイーガラスの良さを実感しての後悔だそうです。

担当者から
 30歳代とお若い、柄澤さんのフレッシュな感覚に勉強させていただきました。特に和室は和の落ち着きと洋の快適さが合体し、進化した和室、もうひとつの日本というような趣を感じます。奥様のセンスがすばらしく、家のデザイン性と住まわれ方に統一感があります。すでに見学のお客様を何組もご案内させていただきました。当社にとっても、柄澤邸によってデザインやテイストの幅が広がったことになり感謝でいっぱいです。