| 2005年1月15日 発行 |
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| ホクシンハウス発祥の地・信州に比べればずっと温暖な和歌山県。ここにもホクシンハウスの暖かい家づくりに惚れ込み、自宅を新築したばかりでなく、FB工法で家を建てる工務店として独立した若き起業家がいます。「住宅設計イフ」の浦坂弘文さんです。 以前、ハウスメーカーの施工店に勤務していましたが、FB工法の自宅を新築、しかし家が完成して間もなく、折からの不況の煽りで浦坂さんの所属する建築部門が閉鎖されてしまいました。 しかし、家づくりにこだわる浦坂さんは「これからの時代、ホクシンハウスの家ならやっていける!」と独立を決意。浦坂さんの背中を押したのは、自らが手がけ、日々家族とともに住む自宅への信頼。「お客様の身になって家づくりをしたい」という真摯な思いが浦坂さんの言葉の端々に溢れています。 |
浦坂弘文さんのお宅は和歌山県の岩出町。大阪府との県境近くの町です。2年前まで浦坂さんは大阪の建築会社に勤務しており、お客様の要望をかなえるべく日夜奮闘していました。あるとき出会ったお客様は寒さが苦手で、温かい家に住みたいというのが強いご希望でした。その会社では一般的な在来工法しかなかったので、浦坂さんはお客様のために「暖かい家」の工法を徹底的に探しました。そこで候補になった工法のひとつがFB工法。研究熱心な浦坂さんは資料だけでは飽き足らず、ホクシンハウスの相澤社長のもとを訪ね、長野県内のユーザーのお宅を訪問します。「見せていただいたのは3階建ての二世帯住宅でした。春先3月の肌寒い日でしたが、どの階も均一な暖かさなんです。これには驚きました。ダイニングはおしゃれなタイル貼りでしたが、少しも冷たくない。これなら、うちのお客様にも満足してもらえると確信しました」 ところが、そのお客様は工法を気に入ってくださったものの、ご家族の事情から新築を保留。ならば自宅から建ててみようと浦坂さんはマイホームを新築しました。そうこうするうちに、なんと浦坂さんが勤務する会社は建築部門から撤退し不動産部門だけになってしまいました。 「悩みましたけれど、もともと家づくりが好きで入った会社ですから他の仕事はしたくない。別の建築会社に就職することも考えましたが、せっかく出会ったホクシンの快適な家をこれで終わりにするのはもったいない。大阪や和歌山でぜひ、FB工法の家を広めていこう。そう考えて独立を決めました」 |
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| 独立して2年弱、まだFB工法の家はやっと4棟。「こちらでは知名度のない工法、しかも私は30代の若造で、たった一人の会社。お客さまだってすごく不安だと思います。そういう状態のなかで、一生に一度ともいえる家づくりを任せていただけるのですから、お客さまの不安を取り除こう、喜んでいただこうと、そりゃもう、自分も一生懸命です」 その言葉どおり、浦坂さんはユーザーを大切にし、半年ごとの点検はもちろん、暖房シーズンの始まりには暖まり具合をチェックするためにお客様のお宅へ。サービスというよりは、気になって仕方がないから行くというような熱意が伝わってきます。 「築2年目のお宅を見てきたところなんですが、順調に暖まっていて、ほっとしました」 仕事としてはまだぼちぼち、じっくり構えてやっていくという浦坂さん。「相澤社長だってお一人でこの工法を創出し、たった数人の会社から今の地位を築かれてきた。『21世紀 伸びる住宅会社の条件』(三島俊介監修PHP研究所編)にはそのあたりがよく描かれています。私も元気づけられました」 なお、浦坂さんがホクシンハウスと出会うきっかけとなったお客様は、後日、浦坂さんの「住宅設計イフ」でFB工法の新居を完成。やはり、浦坂さんの熱意と工法の確かさが通じたようです。 |
信州は持ち家率が高く、家にお金をかける人も多いもの。ところが、「京都の着倒れ、大阪の食い倒れ」という言葉もあるように、関西圏では家にお金を注ぎ込む気風ではありません。浦坂さんも「和歌山や南大阪では建売が多く、家はそれで十分という考え方が多いのです。費用のかかる注文住宅は敬遠されがち」と言います。そこで浦坂さんはコストダウンのためにひと工夫。ホクシンハウスの基本的な構造はそのままに、雰囲気をだすための仕上げ材をローコストに抑えています。たとえば浦坂さんのお宅では、節のある比較的安価な木材を塗装して使用。階段の手すりはツーバイフォーの一等材を使って節が多いのですが、塗装して木の質感もそのままに味のあるものになっています。「もともと木は節があって当たり前。そこのところをお客さまにわかっていただいて、上手なローコストを図りたい」と浦坂さん。 また、浦坂邸のリビングの床はフローリングの下地に使う針葉樹の合板を磨いて塗装したもの。 一般的なフローリングにある目地がなく、一枚が90cm×180cmの大きさ。一見すると高級感があり、目地に汚れがつく心配もありません。天井はスプルス(松)の無垢材で張り、全体的にはシックな西欧の田舎家風に仕上がりました。 収納家具は建具職人ではなく、大工職の手によるもの。奥様のアイデアで、節のある木材にレンガやアイアンの鋲などを組み合わせ、ローコストながら統一感のある雰囲気を醸し出しています。キッチンの食器棚は市販のものを使い、扉に他の収納と同じ木材や鋲を使っています。なお、収納は「物を使う場所に物の収納を」という考えで分散して随所に設けています。
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| 浦坂さんのご家庭は4人家族。インテリアに趣味を持ち、オブジェなども手作りしてしまう奥様の結美子さん、小学2年生の将弥君と3歳の小町ちゃん。子育て真っ最中の若いファミリーです。 部屋を細かく仕切る必要がないので、のびのびと暮らせる、お互いの気配がわかる、空気がよいなどホクシンハウスの子育て上のメリットはいろいろ。浦坂さんが一番に挙げるのは、暖かさです。温暖な地域とはいえ、冬季の外気温は5〜6度に下がり、年に1〜2度は積雪も見られます。信州に比べれば寒さは序の口ですが、ふだん温かいだけに寒さが身に応えるのだとか。 「ホクシンの家に住んでから、子供の風呂上りに風邪を引かせないようにとか、朝方に寒い思いをさせないようにと気遣う必要がなくなりました。家中温度差がないし、浴室を暖めておく必要もありません。うちの子供たちは真冬でも家のなかを元気いっぱい走り回っています」と浦坂さんは満足そう。 「家づくりでは、目に見えるものにはいつか飽きがきます。新しい良いものがあとからいくらでも出てきますから。でも、この温熱環境のよさ、空気の環境のよさには何年住んでも飽きることがない。この快適さを毎日実感して暮らしています。これをお客さんに伝えていきたいと仕事をしています」
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