2004年10月20日 発行
家づくり現場リポート[今井邸]の巻
こんな二世帯住宅なら大成功ほどよい独立性をもって仲良く暮す
七年に一度の御柱祭に沸く諏訪。この地で手広く造園業や外構工事を手掛ける今井修身さん((株)今井緑化総業社長)は、昨年12月に二世帯住宅を新築されました。「スタッフの方々と気持ちが通じ合い、期待以上の家づくりができた」と満足してくださっています。
お仕事柄、新築住宅を見る機会が多く、工務店関係から豊富な情報が入ってくる今井さんはなぜ、ホクシンハウスを選ばれたのでしょうか。またご長男家族と和やかに二世帯同居を愉しむその秘訣とは?ご家族6人揃って賑やかに対応してくださった今井さんご一家に、
お話をうかがってみましょう。

「お父さんが即断即決」
image 家を新築することになり、最初にホクシンハウスの展示場を訪れたのは、ご長男・宗泰(むねやす)さんの奥様、暁子(あきこ)さんです。諏訪住宅公園に一番新しくできたモデルハウス。それがホクシンハウスの展示場でした。全館温かいその工法にピンときた暁子さんは、ご主人ではなく、まず義母のむつみさんを展示場へ引っ張っていきます。
「そのころはホクシンさんの名前さえ、知らなかったんですけど。対応してくださった小野澤さんの舌先三寸にすっかり乗せられてねぇ」と笑うむつみさん。
小野沢常務が熱意あふれる説明をする姿に、営利に走らない人柄や会社の姿勢を感じ取ります。
暁子さんにホクシンを勧められ、宗泰さんも情報収集。「たまたま、友人がホクシンさんで家を建てたんで、意見を聞いてみたら快適だとすごく喜んでいる。古い付き合いを重んじるこの土地で、いわばホクシンさんは新参者なんですが、大工さんたちに聞いても「ありゃ、いいわ」と評判がいいんです」
最後に展示場を訪れたのは、修身(おさみ)さん。長年、新築住宅を見続け、職人の仕事のよしあしも見てきた上、自分なりの住宅構想があった修身さんは、「もう、他社を見る必要がなかった」。
「お父さんがひと目見て気に入って、もう即断即決でした」と暁子さんは語ります。
今井邸が竣工したあとの完成見学会では、2日間で150組の来場者があり、そのうち100組はご町内(300世帯)から。暁子さんが受付の応援をしたほどの大盛況。通常の見学会ではせいぜいが30組ですから、今井さんがいままで地元で築いて来られた絆の深さがわかろうというものです。
「建築中もいい材料をふんだんに使って、うんと苦労してくれているのがよくわかりましたから、展示会をお引き受けしました。展示会をご縁に、いい家を建てられる方が出ればうれしいと思ってご近所に声を掛けたんです」(宗泰さん)

上下分離型の二世帯住宅でほどよい距離感
 今井さんのお宅は、1階30坪が親世帯、2階30坪が子世帯の上下分離の二世帯住宅です。玄関や水回り設備はそれぞれの世帯にあり、2階には外階段で上がります。大家族主義よりプライバシー重視の昨今では、こうした分離型の二世帯同居が一般的になっています。外階段のほかに内階段をつけるお宅もありますが、「仕事から疲れて帰ってきて、1階で寛いでしまうと2階に上がりにくくなる。最初から2階の我が家へ上がってしまうように、外階段だけにしたんですよ」と宗泰さん。
image一般的に跡取息子の結婚では、夫としての自覚を持たぬままいつまでも息子の立場に甘んじ、家族のなかで同居嫁が孤立感をもつことが多いもの。そのところ、宗泰さんは円満な二世帯同居のキーマンとして、きちんと役割を果たされているようにお見受けしました。
「生活時間帯も違いますから、ふだんの生活は分けたほうがお互いに気が楽なんですよ」
(むつみさん)「私の実家は横浜ですが、親戚や友人が気がねなく泊まりに来てくれるには、生活ゾーンを分けるのがいいですね」(暁子さん)
宗泰さん・暁子さんの間には、ひなちゃん(9歳)と大雅(たいが)くん(5歳)がいます。二人ともおじいちゃん・おばあちゃんが大好きで、1階に遊びに行っては心置きなく祖父母に甘えています。でも、別所帯ですからおのずとけじめがあり、「年寄りっ子は3文安い」環境にはなっていません。

お互いの生活をよくわかりあった二世帯
担当者 若夫婦は結婚後すぐにご主人の両親の家で5年間暮らし、のちに2年間別の住いを構え、今回の新築同居となりました。
「こういう過程も無駄ではなかったですね。暁子さんは今井家の料理の味もわかってくれてるし」とむつみさんが言えば、「以前の同居では金銭的に甘えが出ることもありましたが、今回はガスや電気のメーターも別。主婦として自覚をもって節約にもいそしんでいます」と暁子さん。なにより、お互いの生活をよくわかっていながら、お互いの生活を尊重しあえるのがポイントです。
宗泰さんは父の会社で専務として活躍し、むつみさんや暁子さんも事業を手伝っています。
職場も家も一緒の同居は難しい面もあるのに、今井さんご一家はお互いを尊重しながら、とてもいい関係を作っていらっしゃいます。それが皆さんのいきいきした表情から伝わってきます。

ひょうたんが床の間のモチーフ
 親世帯の座敷には、ひょうたんをモチーフにした飾り障子のある床の間があります。「ひょうたんは池に放り投げても、一度中に水が入ると、それ以上は決して沈まない。豊臣秀吉も不沈のシンボルとして家紋にしています。私もひょうたんを床の間のモチーフにして、事業の励みとしているんですよ」(修身さん)
ところが「私は床の間より収納を優先したくて。床の間で意見が別れて、離婚の危機だったんですよ」とむつみさんは笑わせます。その危機を救ったのは、棟梁の伊藤さん。ひょうたんモチーフと収納のバランスをうまくとって、味のある床の間を組み立ててくれました。
もうひとつ修身さんのお気に入りは、浴室にビルトインされたテレビ。経営に神経を使いストレスもたまりがちですが。今では浴室でのテレビ視聴がもっともリフレッシュになるそうです。

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間仕切り壁でモダンなリビング
 1階の親世帯とはガラリと変わり、2階は玄関の扉をあけたとたんに都会的な雰囲気。リビングへの視線をさえぎるため、ガラスブロックをはめこんだ黄色の壁を設けたのですが、これが大正解。玄関は明るくモダンに、リビングは心置きなくリラックスできる空間になりました。
リビングから、収納を兼ねたロフトへは、見せる収納兼用の階段を組み込みました。これは暁子さんのアイデアですが、釘をほとんど使わずていねいに階段を汲み上げていく作業は、最後に拍手したくなるほどだったと言います。


何でも言える心の通いあった家づくり
 「別の会社でも、形としては似たような家はつくれたかもしれません。でも、ホクシンさんは本当にひとつひとつていねいにこちらと打ち合わせて仕事を進める。魂が入っているという感じです」(宗泰さん)「自宅と事務所併せて5度の新築を経験しましたが、今回が一番です。今まで求めていた建築屋さんに、とうとう出会いました。現場監督の野呂さんはもう他人とは思えませんし、伊藤棟梁はじめ職人さんたちも気持ちの通じる人ばかり。これだけ気遣いして渡してもらった家ですから、汚しては申し訳ない。家のなかでは、煙草を吸うのはやめました」(修身さん)
還暦の修身さんに室内禁煙を決意させてしまったホクシンハウス。今まで住んでいた家では、寒い冬を迎えるのがいやだったという今井さんご一家は、「これからは暖かい家で楽しく冬を過ごせる」と、2年目の冬を楽しみにしていらっしゃいました。