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| 2004年8月1日 発行 |
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| 玄関前の広いアプローチに、ガーデニングの花々が美しく映える手塚博重さん、洋子さんのお宅。 通りすがりの人でさえ、思わず足をとめ、花を世話する洋子さんと花談議が始まります。 長野市郊外、浅川の閑静な住宅地のなか、この地に住み続けるために、 2004年5月にホクシンハウスに建替えた手塚さん。ご夫婦ともに登山や山野草など趣味が豊か。 家へのこだわりも人一倍で、そのこだわりをひとつひとつ叶えて完成させたのがこのお住まいです。 新居はもちろん、工事関係者の対応にも全て満足という手塚さんご夫婦にお話を伺いました。 |
「花屋さんに来てしまったかと思いました」現場監督の塩川昇さんが、初めて手塚さんの旧宅を訪れた時の感想です。奥様の洋子さんは長野山野草の会会員で、展示会にも出品するほどの腕前。山野草を育て始めてから20数年になり、鉢の数は「数えたことはないけれど、千に近いかも」というほどです。暑さを嫌う山野草のために、石を埋め込んだロックガーデンもしつらえられています。 この旧宅は、昭和52年に在来工法で作られた注文住宅。「若くて資金も十分ではなかったし、底地からの購入ですから、子育てのための間取りだけを確保した家でした」とご主人の博重さんは語ります。洋子さんは「デザイン性などまで配慮する余裕がなかったし、なにより冬は寒かったですよ」 トタン屋根の塗替と、下水道が通ったときに水洗化した以外は、改築改装をせずに25年間住み続けてきました。「この場所に生涯住み続けるには、今の家では残り30年もたない。また建替えには、引越しを2回しなくてはいけないし、そうしたエネルギーがあるうちに、ついの棲家を建てよう」と考え始めます。 2人のお嬢さんのうち上の方が嫁ぎ、夫婦二人だけの生活も具体的に視野に入ってくる時期でもありました。 |
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| 建替えを意識し始めて5〜6年、具体的に考え始めてから2〜3年、ホクシンと契約を結ぶまでに準備期間がありました。手塚さんは各社の住宅展示場を巡り、住宅関連の本を読み漁って、着々と研究を重ねます。その結果、工法は外断熱が一番優れているということがわかりました。ただ、同じ外断熱でも暖房機が室内に露出するタイプは避けたいと思っていました。また外観のデザインも、思いは膨らむもののひとつの像にまとまりません。 そんなとき、洋子さんが偶然「完成見学会」の看板を見て飛び込んだのがホクシンハウス。「知らないメーカーだったし、ご予約はありますかとも聞かれたけれど、ともかく工法について詳しく聞きたいと言いましたら、渡辺専務が対応してくださったんです」 洋子さんはさらにご主人を伴って、渡辺専務の話を聞き、そこからは契約までがトントン拍子。それまでの長い準備期間があったからこそ、FB工法の断熱気密のとり方や環境にやさしいポリシーなどが逐一、手塚さんご夫婦の胸に響いていきました。そしてまた、手塚邸のチューダー調の外観も偶然の出会い。やはり洋子さんが街歩きの途中、見かけた一般住宅で「そう、まさにこれ!」とひらめいたのです。もちろん、そっくりそのままとはいきませんが、設計の渡辺専務や現場監督の塩川さんに、手塚さんがイメージする外観を伝えるには絶好のモデルとなりました。 |
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「家への思いは膨らむのですが、それは口で言うよりなにか資料があったほうが、相手に伝わりやすいですね。施主のほうでもわかってもらう努力をしなくては」 洋子さんはカタログや資料なども大量に研究し、部屋・部門別にきちんとスクラップ。必要に応じて示していったので、打ち合せも非常にスムーズでした。とかく住宅関連の資料は集まりやすいものの、かさばる上に整理が難しいもの。そこを洋子さんは、「必要なところだけ切り取る、あとは捨てる」という形で、資料を活用しやすくスクラップしていきました。 また、「インテリアなどはカタログだけでは、イメージがつかめません。実際の家を見て、そこに住んでいらっしゃる方のお話を聞くのが一番役に立ちます」洋子さんは、須坂のオープンハウスで岡村真由美さんの話を聞いたのが非常に役立ったと語ります。キッチンのリビング側に吊り戸棚を設けず、すっきりとオープンにしたこと、壁をアイボリーを基調に、面取りやアールの曲線を採用したことなど、岡村さんの「ドレッシーでエレガントな」お宅を参考にさせていただいたものです。 ![]() |
どんなに周到に準備・打合をしても、家の形ができてくると、現場での変更が出てくるのは仕方のないこと。「申し訳ないくらい変更したんですが、全然いやがらないで、聞いてくださる。塩川さんは何度でも聞いてくださって、きちんと大塚棟梁に伝えてくださる。大塚棟梁はなんとか応えようと頑張ってくださる…。どんな細かいことでも、塩川さんがあとでだめでしたと言ったことがない。全部、希望を聞いてもらえました」と洋子さんは今も感謝で一杯の面持ち。 現場の3軒先に仮住まいしていたこともあり、洋子さんは毎日10時3時に現場へ。 「遠慮しないでものが言えるって、ありがたいことです。前の家を建てるときは、現場に行ったらいやがられるんじゃないか、変更を言ったら怒られるんじゃないかなんて心配していましたもの。それが、今回はなんでも言える。聞いてもらえる。それどころか、棚板の間隔まで、私に声を掛けて聞いてくれるし、2階にニッチを付けてくれたり…」 博重さんも「言いにくいという雰囲気がない。遠慮しないでいい。すぐに気持ちよく対応してくださる。このお二人のお人柄には、感謝するばかりです」 とくにユニークなのが、手塚邸の和室。廊下から段差なしにフラットに入る畳の部屋で、床の間があり、板の濡れ縁が続き、その先はテラコッタを敷いたインナーテラスでドレープカーテン。客間として使用するための畳の和室であり、冬はランの鉢植えの置き場所となり、ご近所の方が庭から容易に立ち寄れるテラス…多機能を満たしながら、不思議に調和のとれた和室です。床の間のアール状の壁の下がり方、欄間代わりの壁の飾り穴など、すべて現場打ち合わせで慎重に決めていった賜物です。
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| ご主人の博重さんは登山や旅行、写真の趣味を生かして、インターネットのホームページ「手塚さんちへようこそ」を開設しています。ここには、家づくりを始める人たちの役に立ちたいという考えから、旧宅の解体から始まる新築の過程を「我が家の建替アルバム」として写真で紹介しています。その前文には手塚さんの思いが込められているので、ご紹介します。 「設計をしていただいた渡辺様、現場監督の塩川様、棟梁の大塚様をはじめとした工事担当のすべての皆様の手によって、希望どおりの『いい家』が完成しました。我儘な施主の、細かなそして良くわからない要望に対し、嫌な顔一つ見せずに応えてくださったすべての工事関係者の皆様に心より感謝申し上げます。 今後もこのページは継続し、この家の住み心地や良さを、そしてたまには不満も、出来る限り伝えて、これから家作りを考えている皆様の参考になれば、と思っています。(2004年6月)」 |