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| 2004年4月15日 発行 |
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| 長野市の運動公園近くの閑静な住宅地に建つ妹尾和孝さん、弘子さんご夫婦のお宅は昨年6月に完成。 屋根裏の梁には、棟梁をはじめ施行関係者全員の名前を書いて貼る予定です。 「ビス1本にもぬかりのない作業に感謝して、記念に皆さんのお名前を 残しておきたい」というご希望からです。 アンティークを愛し、物のよさを引き出す工夫にたけた妹尾さんご夫婦は、家づくりを通じて、「資金に限度があるからこそ、 智恵を絞りよい家ができる」と実感。 ホクシンの手間暇を惜しまない姿勢があるからこそ、満足の行く家ができたと感動を語ってくださいました。 |
木の丸い門扉の向こうから、小学校を卒業したばかりの子供たちがやってきました。妹尾弘子さんは小学校の先生をされており、取材に伺ったのは春休み。ちょうど教え子たちが遊びに来たところでした。玄関を一歩入ると、そこは間仕切りのない大きな空間。吹き抜けがあり、リビングやダイニング、和室までひとつの空間です。玄関近くにステンドグラス、ピアノが置かれ、アンティークな照明やお洒落に飾られた観葉植物が和やかな雰囲気を醸し出しています。室内には弘子さんがおもてなしのために焚いた桜のお香がほんのり香っています。 さっそく、座卓の周りに陣取った7人の子どもたちも元気いっぱい。無垢のパイン材を使用した床は柔らかく、温もりが感じられます。ホクシンハウスの温かい家なので、スリッパを履いてはもったいない。みな、スリッパを履かずに、木の感触を楽しんでいます。 妹尾さんのお宅はご主人の和孝さん、弘子さん、娘さんの有起さんの3人。共働きのお宅ですが、弘子さんの教え子、卒業して何年しても訪ねて来る若者や、友人たちなど来客が多く、お泊りのお客様も大歓迎。 妹尾邸を訪れたお客様はこの広い空間でのんびりとおしゃべりに花を咲かせます。 |
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「以前、中古住宅を購入して15年ほど住みました。まさか、私たちに新築ができるとも思ってなかったのですけれど、もしも思い通りに家を建てるとしたらと、住宅に関心をずっと持ち続けていました。ホクシンハウスを知ったのも、10年近く前でしょうか。年間20棟建築くらいの規模で、丁寧な仕事をする地元企業、アフターサービスもしっかりしているというイメージでした。でも、そのころはデザインが今ひとつだったかしら。富竹に展示場ができたとき、ずいぶん素敵なデザインになったなあと感心したものです」(弘子さん)その後、それまでのお宅の隣地を購入することができ、新築プランが一挙に膨らみます。 住宅雑誌で「夢を実現した家」として紹介されていた福島県の長久保さんのお宅、これを再現したというホクシンハウス東展示場に出かけました。 「そこで出会ったのが、岡田仁志さん(現在、佐久支店長)です。蔵のような家がいいとか、古民家風がいいとか、夢ばかり広がるのを話し、岡田さんが真剣に受けとめてくださるのに手応えを感じました」(弘子さん)しかし、地形も悪く資金にも限りがあるので、他のハウスメーカーや、設計士がオープンシステムで作る家も検討。オープンシステムはよいのですが、施主にも相当な労力が必要で、忙しい妹尾さんには無理。ローコストの輸入住宅も検討しましたが、装飾性が気に入らない。けれども外断熱の温かい家がいいという点にはこだわりました。 そこへ岡田さんから1本の電話。「予算的には厳しいけれど、できないことはない。やってみましょう」 「出せる金額が決っているのだから、構造がしっかりしている家が欲しかった。いつまでも迷っていないで、ホクシンさんに賭けてみようと思いました」(和孝さん) |
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妹尾さんのお宅は明るいパイン材の色を引き締めるように、アンティークのタンスや小家具、照明器具がアクセントになっています。玄関を開けてキッチン側の正面、目に飛び込んでくるのは、ラタンの乳母車。これにたっぷりと野の花を活けると素敵と弘子さん。普段はキッチンの収納として活躍中。メタリックなフォルムが味わいある金属の箱は煮沸消毒用の器具で、請求書など小振りの書類入れに。極めつけは、使い込んだシンバルを電球のかさに利用した照明。一見おしゃれで、よく見ると、子どもの落書や打ち合わせた傷も味わい深い品です。いずれも、「人が使ったものの温もりがいい」と、捨てられる寸前のものを弘子さんが頼んで貰い受けてきたもの。 「あのシンバルの照明なんて、ホクシンさんの電気屋さんにお願いしたら、ひとつ3000円で作ってくださったの。え、この手仕事で、こんなに安くていいんですかって、思わず聞いてしまいました」一方で、コストダウンのために端材を使って扉を作ってくれという提案は、「それは仕上がりがよくないので、自信がありません。」と却下されたとか。 アンティークのステンドグラスは弘子さんが見つけて購入してきたもの。そのまま使用すると、ステンドグラスの部分だけ断熱気密がとれなくなってしまいます。そこではめ殺しの窓を作り、そこへステンドグラスをはめこむという工夫がなされました。 「以前は資金が足りないと、よい家が作れないと思っていました。今は、足りないからこそ、工夫をして智恵を絞ってよい家ができると感じています。この家はまだ、完成ではないんです。二階の書斎コーナーに棚を作るとか、ピクチャーレールを取りつけるなどを考えています。どういう風にしようかと考えるのも楽しくて。素人の日曜大工でできるように、あらかじめ、その部分は下地を補強してもらってあるんですよ」(弘子さん) 庭も自分たちでできるところはやろうと、忙しい時間をやりくりして挑戦中。住みながら使いながら、ゆっくりと自分で手を入れて家を完成させていく楽しさを味わっています。
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「大工棟梁の上野さんに感謝。ビス1本にもぬかりのない仕事をしてもらいました」(和孝さん)「言われたことをやるだけでなく、もっとよくしようといつも考えてくれる大工さん」(弘子さん) ご夫婦揃って、上野棟梁の仕事には大満足です。階段の壁の飾り穴の開け方、和室の出窓部分の棚、ステンドグラスなど現場での打ち合わせ、変更はいくつもありましたが、手間を惜しまず引き受けただけでなく、「これはと思うポイントでは、むしろ向こうから声を掛けてもらえました。和室とリビングの間の飾り穴も、上野さんからの提案。こんな手間のかかることをよく自分からやってくださって…」 弘子さんが最初に感心したのは、現場でのスリッパ立て。「現場の床を汚さないようにスリッパがあるのですが、これが手作りのスリッパ立てにきちんと並んでいる。脱ぎ散らかされていても仕方がないところなのに。細やかな気遣いのできる大工さんだとうれしくて」 そのスリッパ立てを譲ってと頼んだら、これは仮のものだからと、別に作ってプレゼントしてもらいました。数あるお宅のなかでも、よほど愛着の涌くお宅なのでしょうと弘子さんに水を向けると、「どのお宅にも愛着のある仕事をしていらっしゃると思います。棟梁にとっては、そのときの現場がそのときの最高という感じでしょうか。そんな仕事振りでした」 |