FB工法住宅に住んでみて |
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福岡県宗像市 U様 |
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2000年ミレニアムの夜明けを新居で迎えようと、一昨年師走の28日に慌ただしく引っ越しをして、早や1年が過ぎました。今では、二年前に訪れた分譲地の現地販売事務所でのことが懐かしく思い出され、それが九州第1号のFB工法住宅に住むキッカケとなった幸運を家族で喜んでいます。 FB工法、フレッシュ・ベイシック工法というんだそうですが、長野県の建築業者が世界各国の住宅を見て回り、その知見の集約によって完成させた高気密・高断熱の木造建築住宅で、特に冬季は、壁体表面の輻射熱によって身体が温まり、また、室内の空気は24時間稼動される熱交換型換気装置により常に新鮮さが保たれるという説明を、当時、営業マンから受けていました。 そのため、転居に当たって、単に新築の家に住むという喜びだけでなく、FB工法は果して宣伝文句どおりの住宅なのかという強い興味も抱いていた私は、業者の参考になればという思いもあって、入居後間もない翌1月4日から、毎朝6時半の起床時に屋外と室内(リビング)の気温の測定を始めました。 それから1年。ようやく年間の記録が出来上がり、今日はその記録を眺めながら、FB工法住宅の住み心地などを振り返ってみることにしました。 その1 室内温度について やっぱり冬は暖かかった。これが正直な感想です。このレポートは、1月5日に書いていますが、入居してから2回目の冬を迎えながらも、我が家にはまだ、石油ファンヒーターは設置されていません。もちろんエアコンのスイッチを入れることもありません。今朝も、外は氷点下3度という厳しい寒さでしたが、リビングの温度計は18度を示し、空気が乾燥して湿度が低いため若干のひんやり感はあるものの、ベッドを下りてからパジャマ姿のまま平気で家中をうろうろできるほどの快適さです。朝の寒さが辛くて、石油ストーブの前で着替えをしていた昔のことがうそのように感じられます。温度記録を見ますと、昨年12月の1箇月間における午前6時半の室内平均温度は20.9度でした。 FB工法住宅の特徴は、その暖かさが床下暖房などとは異なり、リビングやキッチンのみならず、トイレや浴室、玄関ホールに至るまで家中に及んでいることです。床下に設置されたわずか1台の蓄熱暖房機で、延ベ36坪の2階建て木造住宅がこれほどまでに暖かくなるとは、大変な驚きです。 ちなみに、我が家の蓄熱暖房機は、1階トイレ横の収納の床下に設置されているため、トイレが家中で一番暖かく、お陰で高齢になっても冬場にトイレで倒れる心配はなさそうです。 このような住宅は、お年寄りなど寒さを苦手とする人はもとより、玄関ホールやリビングを広い吹き抜けにしようと計画している人たちにも適したものだと思います。石油やガスの燃焼による熱源で広い空間の空気を直接温めるという従来の暖房システムでは、20畳程度の、それも吹き抜けのリビングのような場合、温まるまでにかなりの時間を要することになるでしょうし、また、熱が上方に逃げるため床付近がいつまで経っても温まらないということにもなるでしょうが、FB工法によるシステムでは、空気を直接温めているわけではないので、時間は必要なく、また、空間上下の温度差もなく、深夜や早朝の時間帯に最低でも18度の空間が得られるのです。 なお、気になる蓄熱暖房機のランニングコスト〈電気代)は、それを稼動させていない10月分の電気代と比較して、月5〜6千円になると思います。これは、全室でエアコンを作動させたり、石油ストーブを点けたりした場合のコストとあまり変わることはないでしょうし、その手間や快適さを考えれば、FB工法の暖房システムがいかに素晴らしいものかが分かります。 |
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| その2 断熱・気密性能について 最近の住宅は高断熱・高気密仕様で建築されているものが多いようですが、FB工法もその仕様が基本とされており、我が家でもその断熱性能のお陰で、冬季はもちろんのこと、8月の真夏でもかなり快適に過ごすことができました。 我が家のリビングとキッチンは、東に面していまして、日当たりもいいため、夏の朝には室温が29度近くになりますが、計18畳の空間もリビングに設置された小型のエアコン1台で瞬く間に冷房できます。 また、私たち夫婦の寝室は、夕方に強い西日が差し込む、2階の南西側にありまして、カーテンを閉め忘れた時には大変な暑さとなりますが、これもエアコンを弱のドライ運転にして、睡眠時にオフタイマー時間をわずか30分程度にセットするだけで熟睡することができました。 気密性能にも優れ、窓もすべてペアガラス仕様となっていますので、リビングでカラオケを大きな声で歌っても、ほとんど音が外に洩れることはありませんし、外の音が気になるようなこともまったくありません。雨音が聞こえず、外に出て初めて雨が降っていることに気づくこともよくあります。 FB工法住宅では、このように年中温室のような室内環境を享受できますから、室内園芸には最適かもしれません。特に寒さを苦手とする観葉植物などには喜ばれることと思います。我が家では、リビングや玄関ホールのドラセナ、コンシンネはもちろんのこと、アパート暮しの学生生活のため空室となっている息子の部屋を温室代りにして、ハイビスカスやブーゲンビリヤの冬越しをしたり、ベゴニアやアジサイなどを差し芽で増やしたりして楽しんでいます。本来、夏の花であるポーチュラカが昨年の株2鉢と差し芽で増やした株4鉢揃って、1月のこの時期に息子の部屋で花を咲かせています。ただ、植物についてさらに付記すれば、この住宅では玄関ホールに限らず、どの部屋も夜は室温が下がらないため、シクラメンなど15度以上の夜間温度が適さない植物は室内で長持ちしませんし、梅やボケの盆栽もつぼみが一夜のうちに満開になってしまいますので注意する必要があります。 その3 室内の空調について 気密が優れていると気になるのが、室内空気の汚染や食べ物などの匂いの充満だと思いますが、これもFB工法では全く心配ないようです。 1階の天井裏〈我が家は洗面室の上)に設置された熱交換型換気装置が24時間稼動され、室内の熱をほとんど逃がすことなく十分な換気がなされています。例えば、リビングとキッチンの空間には、壁に吸気口、天井に排気口がそれぞれ1個ずつ取り付けられていまして、その換気によって夕食時の匂いも翌朝にはきれいに消されてしまいます。 先日、息子が帰ってきてリビングでたばこをぷかぷかさせていましたが、この匂いも朝には完全消去です。〈ちなみに、私の喫煙コーナーは、妻の目を恐れるばかり家の外かキッチン用換気扇の前です。) このように、熱交換された外気が常時室内に供給されていますし、石油ストーブや温風ヒーターなどの燃焼で空気を汚すこともありませんので、空気はいつも新鮮で、室内の酸素濃度の低下を心配する必要もなく、健康で快適な生活を営むことができます。家中のほこりも少なく、出窓やオーディオの台の上も週に1度、軽くモップで拭く程度で済みます。喘息気味の子供や、ホコリやダニにアレルギー反応を起こす子供を抱える家族には最適の住宅といえるでしょう。 なお換気装置のフィルターは、半年に1度程度洗浄するだけで交換の必要はなく、装置に掛かる電気代も月に千円程度で済むようです。 その4 基礎と屋根裏について コンクリート基礎が60センチと、一般の木造住宅に比べて高く、また基礎に通気孔が設けられておらず基礎の内側にも断熱材が施されていることもFB工法の特徴だと思います。 これは、床下を含め、壁体内全体の空間が一体となっているからです。そのため、白蟻駆除の必要はまったくなく、また、ヘビやネズミといった動物やムカデなどの虫もほとんど心配ないといえます。 2階の天井裏にも、厚さ5センチの断熱材が2重に敷きつめられていまして、屋根からの熱を完全に遮断していますので、「夏場の2階は暑くてたまらない。」という一般論はこの家には一切通用しません。また、2階天井部分は、たとえ小錦が乗っても割れないほどの強度があり、天井収納式の階段でその屋根裏に上がることができるようになっていますので、私は天井裏を物置きにしています。これもまた、便利なものです。 FB工法住宅に一年間住んでみて とにかく、室内環境は抜群です。この家に住んでみて、つくづく良い家に巡り会えてよかったと思っています。 今から家を建てよう、建て替えようという人すべてに勧めたい住宅であることに間違いはありませんが、このような室内環境ですので、とりわけ、ご老人の世話をしている人や呼吸器系疾患を患っている家族がいる人、ダニや化学物質にアレルギーの人、奥さんが冷え性で因っているという人、年中新鮮な緑に囲まれたリビングで過ごしたいという人、さらには、リビングや玄関ホールの空間を吹き抜けなどで広くしたいという人たちには是非お勧めしたい住宅だと思っています。 FB工法住宅の宣伝文句に偽りはありませんでした。 |
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