西村さんのご主人は、西洋医学に東洋医学や自然療法を取り入れているお医者さんです。東京で暮らすうちに庭のある家で有機栽培を実践してみたいと強く願うようになり、奥さんの実家のある長野に移り住むことに。ここでの家づくりにご主人の医師としての経験がいかんなく発揮されたのです。
  ひとつは車椅子でも対応できるようにしたことで、家は平屋建てで床はフラットにし、室内の扉は座っていても開けやすい引き戸タイプにしました。さらに寝室とトイレ 、浴室は近い位置に配置。これらは訪問診療を手がけたときに、これまでの住まいのあり方が寝たきりをつくることを痛感したためです。もうひとつは化学物質の出る建材は避けて自然素材を多用したこと。これはシックハウス症候群に悩む患者さんがいたためです。
  こうしたことに加え、冬の寒さ対策にも万全を期しましたし、雨水利用やソーラー&太陽光発電パネルを設置して地球環境にもできるだけ配慮。思い描いていた健康でエコロジカルな家が完成し、医師として充実した毎日を送るご主人の姿を見るのは悦子さんの大きな喜びです。

“環境に配慮した健康住宅”が家づくりのテーマでした
自分たちの健康だけでなく、地球にもやさしい家づくりを心がけたおふたり。そのためにチェックリストまでつくり、ひとつひとつクリアした結果がこの新居に結集。完成した現在は、庭で念願の有機野菜栽培を計画中。
無駄のない間取りにしたのでキッチンは仕切らなかったが、目隠しとして配膳台の役目を兼ねてハッチつきの食器棚を置いた。
LDK全部が吹き抜けの室内は、むき出しの梁や壁のパイン材、天井のシナベニヤで山小屋の趣。トップライトで明るさを確保。

 
家族構成 =夫53歳+妻51歳
敷地面積 =499.04平方メートル(150.96坪)
床面積 =112.62平方メートル(34.68坪)
構造 =木造在来FBS工法平屋建て
竣工 =1997年11月
別途設備費 ソーラー設備=250万円
太陽光発電設備=200万円
(うち90万円国から補助あり)
合併浄化槽&貯溜槽=176万円
雨水利用システム63万円
設計・施工 北信商建 tel.026-244-3386