Iさん宅では、床にナラ材、腰板と天井板はパイン材を使っています。塗料はともに植物 オイルがベースですが、壁にはBLパウダーといって珪藻土を原料にしたものを使用。また、 トイレなどの狭い空間には化学物質の心配のない壁紙を張っています。
 これだけでも気分よく過ごせそうですが、もうひとつ大切な要素が備わっています。それは「換気システム」の設備で、室内の汚れた空気や余分な湿気を排出して、外のきれいな空気を取り入れるという仕掛け。
 「断熱性や気密性にすぐれたうえに、こうした工夫があるから、結露がなかったのですよ」と語ってくれた奥さんは、取材日から10日後に女の子を出産。2人の子供のお母さんになりました。「子供のことを考えると、自然素材で空気のきれいな家にしておいてよかった」とそっと胸をなでおろすおふたり。この健康ハウスで子供たちがスクスク育ってくれることが、ご夫婦の一番の願いなのです。

腰壁や天井にパイン材を使った2階スペースはロフトつき。白い梁から奥はいずれは子供部屋にするつもりだが、いまはオープンに。
ダイニングから丸見えなので、物を見せない収納の充実を第一に考えたキッチン(「TOTO」製)。圧迫感のない淡いグレーに。
目ざわりな炊飯器やゴミ箱もシンク下のキャビネット内にすっぽり。この生ゴミ入れは冷蔵式なのが特徴で、扉を開けてもイヤなにおいもせず衛生的。
ご主人の希望で、浴槽は背中と足側から勢いよく泡が吹き出すバブルバスを採用。血行がよくなって体がポカポカと温まるそう。
お風呂はメンテナンスフリーのユニットバスを選択。サイズは広めの1.25坪。これなら子供と一緒にのびのび入浴できる。
屋根の南面に取りつけたソーラーパネルで太陽熱を集め、給湯と補助暖房に利用。環境にもやさしく、光熱費も節約できて一石二鳥。

ソーラーやボイラーの熱を床下の放熱ファンで壁内にまわす。
ソーラーで温度不足のときに不凍液を温める石油ボイラー。
ソーラーパネルで温められた不凍液を蓄えるソーラータンク。
ほぼ45度前後の温度が得られる。
部屋の汚れた空気が排出口(下)から出て、外の新鮮な空気が吸気口から入る仕組み。
換気用のスイッチ。冬と夏は熱交換させて室内温度を保つ。