家を建ててよかったなあと実感するのは、案外日常のささやかなワンシーンだったりするものです。田中さんのご主人もそんなお一人。冬の寒い夜、トイレのドアを開けて身震いすることがなくなったことが一番嬉しいそうです。このほか、24時間いつでも入浴できる温泉風呂、玄関のたたき部分にも施されている床暖房などなど数えあげたらきりがありません。しかも太陽熱で作られた温水を熱源に利用しているのでローコスト。「どんなに素晴らしい設備でも、ランニングコストが高いと自然に使用しなくなっちゃいますものね」というのは奥さまの浩子さん。
 思わぬ副産物は、ボイラーの置いてあるスペース横に作った洗面所。ボイラーから発散される熱のおかげで、洗濯物もすぐ乾いてしまい、乾燥機の使用回数も減りました。冬の間は、翌朝着ていくものをあらかじめここに準備しておくので着替えも苦にならなくなったそうです。

約9畳分という1階ホールは、吹き抜けにすることによって実質以上の広さを感じさせることに成功。構造上どうしても必要だったという天井の梁もアクセントとして生かされている。
リビングテーブルのかわりに座炉付テーブルを購入。おもてなしに必要なお茶の道具一式も一か所に収まるのでとても便利。「クラレインテリア」製。
幅の狭い寝室も「クラレインテリア」の北海道民芸家具で統一することによって落ち着いた雰囲気に。寝室から直接テラスに出られるので寝具類を干したりする時にも便利。
壁にちょっとしたくり抜きを作り、プライベートギャラリー風に演出。額の中に飾られているのは藍染めのコースターというところにも住む人の心豊かな趣味がうかがえる。
屋根裏は和室にしてご主人の読書室として利用。ネットを仕切りにしたことで圧迫感がなく、天井のシーリングファンとともに2Fリビングを引きたてている。
“和”の雰囲気が大好きという浩子さんはローチェストと壁面 の演出で床の間風空間を確保。飾る花は散歩の途中で見つけたものなどで自分流にアレンジ。
ソーラーシステムのおかげで、1日中いつでも入れる温泉風呂は家族の人気の的。浴槽は保温性があり肌ざわりのよい人工大理石でカラーは奥さまのたっての希望で淡いピンクに。「ヤマハ」製。
2階トイレの壁面にもくり抜きをつくり、浩子さん手作りの陶人形などをさり気なく配置。向かって左側の扉は屋根の傾斜を利用して作った物入れへの出入り口。
階段下のスペースを利用して作られたミニキッチン。子供が熱を出した時や夜中に水が飲みたい時などにとても便利だとか。開閉式の扉が目隠しの役目も。